人生の先生

ブラック・ジャック」という作品に、もっと幼いうちに出会っていたかったと思います。
――このことは、いつかの日記に書いたような記憶がありますが。


今日もまた、卒研そっちのけで「BJ」を楽しんでおりました。
昼間っから、ネットアニメの、「シャチの詩」を何度も堪能していたのです。
すると…遊びに来ていた弟の友達2人が、興味を示しました。
…というのも、PCで何か聴く場合、本来ならイヤホンで1人で楽しんでいるのですが、上の弟が「自分のイヤホンが壊れた」と持って行ってしまったため、音量を上げてスピーカーで聞いていたのです。
その音に引き寄せられるように、一緒に本編を鑑賞しました。
2人が2人とも、「ピノコの声が違う、おかしい」と言っていましたから、TVアニメは観ているのでしょう。
そのうち1人は、以前、BJの漫画本にも興味を示していました。


あの子たちは幸せだと…思います。
小学生のうちに、「ブラック・ジャック」という素晴らしい作品に出会うことが出来て。
本人たちはきっと今は分かってはいないでしょう。
しかし、いつか分かる日が来る。
そして、この出会いをどうするかによって、もしかしたら未来が変わるかも知れない。
私は、「BJに出会って医者になった」という方々を尊敬し、羨ましく思います。
あれだけ重く深い話しの意図を汲み取ることが出来るまで成長してから、人生の岐路に立つまでの間に、「BJ」に出会うことの出来た幸運な方々。
医者になるだけが「BJに出会った人生」ではないけれど。
きっとその選択は、間違えていないことを確信しています。